2015年1月29日木曜日

太宰治『お伽草紙』電子書籍近日発売です




私が担当しているITmedia名作文庫の太宰治
次の本は『お伽草紙』
すごく面白いのでとってもおススメの本です。
特に私は『カチカチ山』がおもしろかったです。
元々のカチカチ山を太宰の見方で新しく仕上げられていています。
白ウサギを美少女に、狸を醜男に喩えるあたりがさすが太宰です。

装丁画の方も、自分としてはとっても気に入る出来になりました。
両方とも木版画です(題字と作家名も彫っています)

http://classics.itmedia.co.jp/



お伽草紙太宰治

第二次世界大戦の空襲のさなか、防空壕の中で子どもに読んで聞かせる昔話の絵本をもとに、世相と人間を風刺した短篇集です。三鷹と疎開先の甲府で書き上げられ、終戦直後の1945年10月に筑摩書房から書下ろし小説として刊行(初版7500部)されました。「前書き」に続き、周囲に理解されない無用者の老人の孤独を描く「瘤取り」、幻想的な海底描写が秀逸な「浦島さん」、ナルシストの処女と彼女に惹かれる醜い中年男の悲劇を描く「カチカチ山」、嫉妬深い悪妻に悩まされながら少女にほのかな恋心を覚える中年男の夢を描く「舌切雀」を収録。『お伽草紙』(筑摩書房、1945年10月25日発行)を底本に、巻頭に「ミニ解説」(北條一浩)を付けています。2010年の常用漢字改定に照らし合わせ、人名を含め現代仮名遣いへ改めるとともに、常用外漢字にはルビを振り読みやすくした縦書版電子書籍です。(近日刊行予定)

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